好みというものは年齢によって変わるもので、たとえばわたしなんかも幼少時にはかなり好き嫌いが激しくて食べられない野菜が非常に多かった。

ネギやピーマンなど、匂いや苦味が強かったり、あるいは食感が悪かったりするのは、駄目。

かなりの偏食で、さぞかし扱いにくい子どもだっただろうなと、今になって思います。

 

成長するにしたがって、以前には食べられない野菜なども平気で食べられるようになってきたわけだが、これは一説によると年を取ると人間の味蕾は徐々に鈍感になっていって、つまりは若い頃ほど味がわからなくなってくるからではないかと疑っている。

味がぼやけるわけですね。

老いていくに従って、実際の味よりも過去に食べたときの記憶の方を味わっているなんて説もあるようです。

 

だいたいの野菜は克服したつもりですが、実は今でも苦手というか、正直、できれば食べたくない野菜というのがありまして、まあ実際にはそうはいっても社会生活を営む上では食べずに済ますことも恰好が悪く、人とあっているときの食事にそういう野菜が出されたら、えいやと味わう前に飲み込むことにしております。

 

正直にいわせてもらえば、これほど多種多様な食材が巷にあふれている昨今、ひとつやふたつ嫌いな野菜があったとしても栄養的には困らないし、仮に困ったとしても偏食が原因で寿命が短くなったとしたら、それはそれで本人の自己責任ではないかと思うのですが、現実にはなかなかそうばかりもいっていられません。